Let’s Go to the Market Center ! 東京証券取引所グループ マーケットセンター探訪
東証で働く喜びと誇り――。 市場とダイレクトに向き合い、社会に大きく貢献できる唯一無二の仕事です。

菊田:マーケットセンターにはどんな役割がありますか?

辻 公平な取引が円滑に行われるよう、市場をリアルタイム監視することが主要な役割です。他には、象徴的な意味合いが大きいですね。東証のシンボル的な役割を果たし、ガラス張りの円柱は取引の透明性を表現しています。メディアに登場する機会が多いので、震災後は「がんばろう 日本」などのメッセージを発信する場にもなっています。

石堂:マーケットセンターの中でどんな仕事をしているのですか?

井上 株の取引の監視が主な仕事で、異常な注文(誤発注など)を監視しています。大量取引の監視をわずか40名ほどの人員で処理していることに驚かれることが多いのですが、異常注文があるとコンピュータが自動でピックアップする機能があり、それらを人間の目で確認していくという監理体制を取ることで、少数で効率 的に仕事をすることが可能なんですね。逆にいえば、電子化されていなかった時代の先輩方の苦労が並大抵ではなかったことが分かります。

石堂:マーケットセンターに出入りできるのは、どのような人ですか?

 基本的には、株式部、派生商品部に所属する社員だけです。マーケットセンター以外の東証の施設であれば、上場企業の方、投資家、記者、証券会社などが日々数多く出入りしていますよ。

菊田:マーケットセンターで働いていた時の気持ちは?

 「おお、ここか!」という身の引き締まる思いがしました。日本の経済が左右される大仕事で、責任も痛感したことを覚えています。つねに市場を注視し、異常な取引を確認する作業に緊張感を伴って取り組んでいます。

石堂:仕事を行う上で気をつけていることは何かありますか?

井上 金融のインフラを担っているので、つねに仕事の正確性・安定性を意識しています。また最終的な判断をするのは上司ですから、上司の判断材料となる情報をより多く、正確に集めるように心がけています。一つのミスが大きな影響を与えてしまうため、業務に対してはより一層の注意力・集中力で取り組んでいます。

菊田:仕事をしていて大変だと思う点は何ですか、またどのようなところにやりがいを感じますか?

 大変なのは英語力ですね。東証のシステムは世界トップレベルですが、売買・取引制度は欧米に見習うことも少なくないので、英文を読む機会は多いですし、世 界中の取引所、顧客とコンタクトをとる際には、英語による電話会議も発生します。しかし研修制度があるので、それほど怖がる必要はありません。やりがいは ダイレクトに市場に携われる点、世の中に与えるインパクトの大きさでしょうか。

石堂:メガバンクや証券大手ではなく、東証で働くことの意義を教えてください。

井上 両方とも市場を活性化したい、日本の成長に寄与したいという理念は同じだと思います。銀行や証券会社はより魅力的な商品を作ることなどを目指し、東証はより使いやすいマーケットにすることを目指しているという点で異なります。また、東証は、安全で良い制度を作り守る立場であり、健全性を保つ役割もあります。このようにお話しすると、東証はディフェンス一辺倒の仕事であるかのように聞こえてしまいますが、上場申請企業等の獲得や東証マーケットの流動性拡大 等を目指した試みなど攻めの姿勢を取っている企業である点も同時に強調させてください。

菊田:社内の雰囲気はどうですか、東証のカルチャーといったものはありますか?

井上 みなさんもそう感じているのかもしれませんが、私も入社する前は「東証=固い」というイメージを持っていました。しかし実際に入社してみると、上司や先輩はみなフランクで話しやすく、親しみやすいですね。カルチャーに関しては、「日本の経済を支えよう」「投資家の利益になることをしよう」という意識と、金融のインフラを担う役目なので公共性に貢献する意識が社員の誰もが共通して持っている感覚だと思います。

菊田:感動したエピソード、印象に残ったエピソードは何ですか?

 社会的に大きなイベントに遭遇したことがあります。オリンピックの水泳競技で、北島康介選手の決勝レースの放送時間帯は取引量が激減しましたし、2008年の金融危機の際には、相場が急変動するという事態を目の当たりにしました。そうした劇的な瞬間もさることながら、日々の業務の中で経済情勢が徐々に動き 出す胎動を感じることができるのも、この仕事の醍醐味ですね。

菊田:東証が求めているのはどんな人材だと思いますか?

 東証というと経済・法学部出身者だけで構成されていると誤解している方がいます。そうではなく、いろいろな学部・いろいろな視点を持った人が入ってほしいですね。理系的な発想が求められる仕事もあります。実際に入社している方々も実に幅広い分野からの出身です。真面目な人が多いですが、仕事を離れると面白かったり体育会系の人もいたりして、学生のみなさんが想像するより多彩な人材が東証では活躍していますね。
井上 いわゆる有名校が東証の対象ではありません。いろいろな大学、いろいろな分野からさまざまな視点を持った人を求めています。英語を使ったり、法律を読んだり、PCを駆使したり、仕事には様々なスキルが要求されますが、研修がありますから心配はありません。仕事以外では趣味やスポーツなどを大切にしている方が多く、社内のサークル活動も盛んでアクティブな面も持ち合わせていますよ。

菊田・石堂:ありがとうございました。





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