井上
誤発注などの異常な注文を監視するため、マーケットセンターでは約40名の社員が働いています。ご覧のように透明な円柱の中のスペースは監視内容によって4つに分かれ、見学者の方々もその様子を見ることができます。メディアも意識したデザインがされていて、取引の透明性を表す東証のシンボル的存在ですね。
菊田
テレビでしか見たことがなかったマーケットセンターですが、思っていた以上に大きいですね。市場はすごい活気に満ちていると想像していましたが、実際は穏やかで静かな雰囲気であったのが意外でした。しかし、このマーケットセンターを目の前にすると日本の経済の中心にあるたたずまいと醸し出す雰囲気に圧倒されますね。
井上
円柱の上部で株価情報が流れている環状の電光掲示板です。マスコミでよくご覧になったことがあると思います。上場企業名・株価・株価の上昇/下降の情報がランダムで表示されています。また、取引高によって回転するスピードが8段階に変化するんですよ。
石堂
取引が活発であればあるほど速く動き、逆に取引が穏やかであれば普通またはゆっくりとしたスピードで表示されている点がおもしろいですね。上げ幅・下げ幅は赤と緑の色で区別され、じっくりと目を凝らさなくても市場全体が上昇局面にあるのか下降局面にあるのかが視覚的に瞬時に分かるようになっています。そうしたさまざまな工夫、設計思想に感心させられます。
井上
私たちがいまいるこのステージが、オープンプラットフォームです。巨大な電光掲示板で東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価などの主要な経済情報を見ることができます。新規上場会社のセレモニー、年末の大納会や年始の大発会などのイベントも行われます。
石堂
見学者も自由に立ち入ることができて、マーケットセンターが一望できますね。東証の年末年始のイベントの他に、一般企業でも新規上場の祝賀セレモニーなどのイベントを大々的に開催できることに驚きました。
井上
マーケットセンターを取り囲むように、何部屋かボックス型のメディアブースが設置され、NHKや民放各社、通信社などのメディア11社が現在スタジオを構えています。メディアブースを持つことによって、東京市場の動向を常時ウォッチすることが可能になり、報道の即応性・機動性が高まることになりますね。
菊田
マーケットセンターを横からすぐに見ることができるように位置していて、東証の情報をいち早く入手できるため、経済の動向を発信するために重要な役割を果たしていると思いました。しかし、各ブースは必要最小限のデスクや資料、PCが置かれているような部屋で、3,4人しか入らないような狭いスペースのように見えました。報道の方々の大変さが分かるような気がします。
井上
こちらでは、投資家向けのセミナーや東証社員の研修なども行われます。PCが数多く設置されていますね。マーケットセンター側のコーナーでは、見学者や投資家がパソコンで市場の動きを見ることができるようにPCを設置しています。値動きだけでなく、上場企業の情報を閲覧できたり経済トピックを分かりやすく解説したりして、見学者のみなさんに東証をより身近に感じていただける工夫をしているんですよ。
石堂
マーケット・エクスペリエンス・コーナーでは、株式投資を疑似体験することができるそうです。ちょうど体験している方がいらっしゃいましたが、とてもおもしろそうでした。東証は一般の人は入ることのできない場所だと思っていましたが、見学者用コースや初心者でも楽しめる機器などが置かれていて、むしろ積極的に受け入れられていると感じました。外部の人間を歓迎する姿勢って良いですよね。